講習会の目的
本講習会は、スポーツ基本法の施行によりスポーツ推進委員に「スポーツの推進のための事業の実施に係る連絡調整等の職務」が加わったこと、また、スポーツ基本計画でも新たな役割に対応した研修機会の充実が強調されていることなど、スポーツ振興に関する法整備や新しい施策が打ち出され、地域におけるスポーツ推進委員の役割がより重要となり、資質の向上がさらに求められている状況を踏まえて開催されたものです。
そのカリキュラムは、講義と演習の2本立てとなっており、意見交換等を通じて受講者自らも主体的に参画する内容となっています。また、講習会終了後、各地域で初任者研修等を企画運営あるいは講師となり得る基本的知識と実務能力を身につけることを大きな目的として構成されています。
講習会の内容
テキストは、「スポーツ推進委員ハンドブック~生涯スポーツのコーディネーター~」を基本に、各講師からテーマに沿った資料を用意していただきました。
講義では各講師より、「第3期スポーツ基本計画と地域スポーツ」「スポーツ推進委員の資質と役割」「学校運動部活動の地域移行と地域スポーツの変容」「リスクマネジメント」「総合型地域スポーツクラブの登録・認証制度と推進委員の関り」等について、それぞれ専門の立場から説明が行われました。
演習においては、受講者が9つのグループに分かれ、講師の指導・助言のもと、「地域におけるスポーツ環境課題」など3つの課題について、ブレインストーミング形式も含め、活発な意見交換・発表等が行なわれました。
全カリキュラム終了後、閉講式では、土谷忠昭全国連合副会長・研修委員長から受講者代表に「修了証」が手渡されました。
講習会を終えて
スポーツ推進委員を取り巻く環境が変化している中、2日間というタイトな日程にもかかわらず、各受講者は非常に意欲的に講習に取り組まれました。また、演習や情報交換会の場を通じて、各都道府県の実情や課題、考え方などについて話し合う機会も設けられ、大変有意義な講習会となりました。
各講義の内容については「みんなのスポーツ2024年5月号」に掲載予定です。