講習会の目的
本講習会は、スポーツ基本法の施行によりスポーツ推進委員に「スポーツの推進のための事業の実施に係る連絡調整等の職務」が加わったこと、また、スポーツ基本計画でも新たな役割に対応した研修機会の充実が強調されていることなど、スポーツ振興に関する法整備や新しい施策が打ち出され、地域におけるスポーツ推進委員の役割がより重要となり、資質の向上がさらに求められている状況を踏まえて、その第6回目として開催されたものです。
そのカリキュラムは、講義と演習の2本立てとなっており、意見交換等を通じて受講者自らも主体的に参画する内容となっています。また、講習会終了後、各地域で初任者研修等を企画運営あるいは講師となり得る基本的知識と実務能力を身につけることを大きな目的として構成されています。
講習会の内容
テキストは、平成26年4月に連合で発刊した「スポーツ推進委員ハンドブック~生涯スポーツのコーディネーター~」を基本に、各講師からテーマに沿った資料を用意していただきました。(別表「カリキュラム」「講師名簿」参照)
冒頭の開講式では、齊藤斗志二連合会長の挨拶が行われました。
講義においては、スポーツ庁健康スポーツ課の安達栄課長の「スポーツ庁が考える地域のスポーツ推進」の講義を皮切りに、各講師より、現在、スポーツ推進委員にとって喫緊の課題となっている「スポーツ推進委員の資質と役割」「連絡調整の具体的内容」等について、それぞれ専門の立場から、パワーポイントも駆使し、ポイントをついた説明が行われました。
演習においては、受講者が8つのグループに分かれ、講師の指導・助言のもと、「地域におけるスポーツ環境課題」など3つの課題について、ブレインストーミング形式も含め、活発な意見交換・発表等が行なわれました。
全カリキュラム終了後、閉講式では、斉喜博美専門委員会委員長から受講者代表に「修了証」が手渡された後、講習会終了に当たっての慰労・激励の挨拶がありました。
講習会を終わって
スポーツ推進委員を取り巻く環境が変化している中、2日間というタイトな日程にもかかわらず、各受講者は非常に意欲的に講習に取り組まれました。また、演習や情報交換会の場を通じて、各都道府県の実情や課題、考え方などについて話し合う機会も設けられ、大変有意義な講習会となりました。
受講者に対するアンケートでは、講習内容等については概ね好評でしたが、その一方で課題や改善点についても意見が出されましたので、今後の講習会に向けて、これらの貴重な意見も取り入れながら企画・運営していくことになります。
参加者は増加していますが、残念ながら参加申し込みのない県もあります。予算、人選等いろいろ事情はあろうと存じますが、本講習会の趣旨をご理解いただき、今後、一人でも多くの方が参加されるようご協力をお願いいたします。
各講義の内容については「みんなのスポーツ5月号」に掲載予定です。